なむらの育児日記

うつ~産後うつ、そしてうつへ

児童養護施設の話

こんにちは、なむらです。

 

今日は我が家がお世話になっている児童養護施設の話をします。ちょっと長いので時間がある時にでも読んでもらえると幸いです。

児童養護施設と聞くと、よくニュースでやっている印象ですよね。虐待されたり、何らかの理由で親に育ててもらえない子どもが行くところ。

施設は児童相談所の判断で必要と認定されない限り利用することはできません。そして子どもの両親の承諾が必要です。父親、母親どちらか一人の希望では利用することが出来ません。(緊急時は別です)

 

ということで我が家で利用する、利用したいという考えが出た場合も

1.児童相談所

2.夫

二つをクリアしなければなりませんでした。この情報は我が家のある東京都の、子ども家庭支援センターの方から教えてもらいました。子ども家庭医支援センターは0歳の頃からお世話になっています。子ども家庭支援センターはその名の通り、『子ども』と、『家庭』を『支援』してくれるところです。子育てに悩んだりしたら、SOSを出して助けてもらいます。0歳の頃限界が来てどうしていいか分からなくなった時、泣きながら電話したのを覚えています。何かの資格を持っているかは分かりませんが、『相談員』という肩書の方が自宅に来て色んな話を聞いてくれてアドバイスをくれます。そこで私は精神科に受診することを決めました。 

 

我が家が、私がどうして児童養護施設を利用しようと考えたかはこちら

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児童相談所に関しては、子ども家庭支援センターの方が連絡を取ってくれたので楽にクリアが出来ました。ここは大きかったと思います。前もって色んな所にSOSを出しておくのは大切だなと思います。当時の私は子ども家庭支援センター、保健師、ファミサポ、小児科、メンタルクリニックに「育児がつらい」ってことを話していました。

あとは夫です。夫を説得するのには1か月ほどかかりました。やはりイメージが悪く、ファミサポや一時保育みたいに簡単にOKはしてくれませんでした。自分が2歳の頃どんな生活をしていたか覚えてる?早い方が絶対にいいよ、など、 なんとか毎週末話し合いをして、ようやく私の気持ちを受け取ってくれました。決め手になったのは上の漫画にもある通り、「私だって本当は自分の子どもを自分で育てたい、でもそれが出来ない。それがどんなに辛いことかあなたに理解できるのか?」と言ったところでしょうか。

 

いざ利用となって、今度は空いている施設探しです。(まぁこれは児童相談所がしてくれるんですけど)何にも考えてなくて、当然住んでる市の施設に入れると思ってました。しかしそれは叶いませんでした。どこも定員オーバーだったのです。少子化とかいいつつ、保育園にしても児童養護施設にしても数が足りてないようです。不思議ですよね、なんでなんでしょう。偉い人は知らないんでしょうかね。

結局なんとか隣の市の施設が空いており、電車でも車でも1時間ほどの距離の施設に決まりました。息子のお世話になる施設は、乳幼児寮、小学生以上の男女それぞれの寮の3つの寮がありましたよ。

 

決まったら今度は入所日です。一日でも早く入れたいところでしたが、夫が「保育園の夏祭りに行かせてあげたい」と言い出したのでちょっと遅くなりました。バカなの?と頭では思ってましたが、なにも言わないでおきました。保育園には事情を説明して退園の手続きもしました。いつ戻ってこれるか分からないので退園です。本当はお休み扱いにしてもらいたかったですが、他にも保育園に入りたい人は沢山いますからね、仕方ないことです。

 

そして迎える入所の日。息子には「あと〇回寝たらパパとママとは別々に過ごすことになるからね」と伝えておきました。理解してたかは不明です。当日も「これから新しいお家に行くよ」と話しました。

当日施設に到着して、「あー、これで息子とは別々に暮らすんだな」って実感しました。でも面会とかあるし、永遠に会えないわけじゃないから大丈夫、となんとか自分を励ましました。

 

面会に関しては施設の意向で決まるみたいでした。その施設施設で面会方法は異なるようです。(児童相談所の担当さんが「○○さんは月2回ですよね?」と確認していたのでたぶんそう)虐待とかで預けるわけじゃないからすぐ会いに行けると思ってましたが違いました。

最初の面会は1か月半後、面会は月に2回まででした。

「えぇっ」って思いましたね。乳児院に預けているフォロワーさんからは毎週会えるとか会いたい時に会えると聞いていたので、勝手に児童養護施設も同じだと思ってました。そんなに先なんだ、それしか会えないんだ・・・と、かなりショックでした。(事前に確認しておけよって話なんですが)

初日は児童相談所、担当の先生、栄養士さん、心理士さん、10名ほどで会議みたいなことをしました。そこで「来春、年少さんになる時にはお迎えしたい」という思いは伝えました。

あと金額ですが、認可保育園の保育料と大して変わりありませんでした。それはけっこう驚きましたね。もっとするのかと思ってました。。。

 

初回の面会の時、とても緊張しました。「覚えててくれてるかな」「どんな反応かな」色んな感情が心の中をぐるぐるしました。1か月半複雑な気持ちで過ごしました。

久しぶりに会った息子は少し黒くなってました。最初は表情から感情を読み取ることが出来ませんでした。でも両手を広げると、腕の中に入ってきてくれました。ぎゅっと抱きしめると、ぎゅっと抱きしめ返してくれました。それだけで十分でした。

ちょっと気になったのは・・・息子は両手両足に包帯を巻いていたのです。(写真は少し良くなった後なので片手だけです)息子は肌が弱くて毎日保湿が必須でした。施設ではそれが伝わってなくて、悪化してしまったのです。乾燥してかゆくてかきこわしてしまったようでした。面会の時に爪が長い時もありました。そういう細かいケアは施設だと出来ないのかなぁと。面会の時は爪切りや保湿剤を持って行くこともありました。インフルエンザの予防接種なんかは乳幼児は必須だそうで行ってくれてましたよ。

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面会は最初は2時間、次にお昼を一緒に食べたりして4時間、次に6時間・・・と少しずつ時間が長くなっていきます。今のところ最長で2泊3日です(朝10時~16時)。

イベントごとが割とあって、夏には海に行ったり、冬にはイルミネーションを見に行ったり、クリスマス会も当然あったり、休日に映画をみんなで見に行ったりしているようです。

 

正直、我が家のパターンは今までないそうです。こんなに早く決まって、お迎えも猛スピードなのは前例がないって施設の担当の先生に言われました。一般的にはお迎えは何年もかけて、面会も少しずつ時間をかけて増やしていくもののようです。でもそんなこと言われても知りません。前例がないなんて理由じゃ納得できません。ここでは夫が役に立ちました。施設にも児童相談所にも強気で交渉していきました。「きっと面倒な親が出てきた」って思われただろうな・・・^^;

 

でも最初に「来春お迎えしたい」という意向は伝えていたので、「全然児童相談所から連絡ないな?」とは思っていました。もともと児童相談所の方はとても忙しいようで、電話じゃまずつかまりませんでした。いつも不在で折り返しを待つのがほとんどでした。(担当をたくさん持ってるみたいですね)

保育園の申込書が配布される前くらいにやっと、お迎えに関する話し合いが出来るようになりました。そこからは急ピッチでどうやって予定を組むか決まっていきました。

私の回復が早かったのと、保育園に無事当選したのが大きいのかなと思います。まぁ、まだ薬の副作用か朝は起きにくいですが、家事は出来るようになりました。洗濯、料理、掃除と、嘘みたいにやっています。料理に関して言えば、その日の献立しか考えられなかったのが、1週間分考えられるようになりました。かなり回復したなと自分でも思います。

  

まだ、春にお迎えすることは決定していません。たぶん、ギリギリまで決定しないと思います。息子と面会をするたびに一緒に暮らしたいなという気持ちと、本当に大丈夫かなという気持ちが戦争してます。そしてどんどん可愛くなる息子。息子への愛情っていうのが分かってきました。もし、今年の春にお迎えできなかったとしても、この感情が生まれたことで十分な気がします。自分の子どもを可愛いって思うことがこんなにも幸せな気持ちになるなんて知りませんでした。知ることができて良かったです。

 

以上、児童養護施設の話でした。なにか聞きたいことなんかあれば気軽にコメントください。私が答えられることならばお答えします。ツイッター(@michipokomichi )のリプやDMからもどうぞ。




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