なむらの育児日記

うつ~産後うつ、そしてうつへ

助産師さんの言葉

こんにちは、なむらです。

 

今日は母乳マッサージを受けていた時のお話をします。

息子は産後から母乳とミルクの混合でした。育休を取得していましたし、保育園に預けることは妊娠中から考えていたので、何も気にせず混合育児をしていました。しかし、友人から「両方あげていたら、おっぱいが出なくなっちゃうよ?」と言われて突然不安になってしまいました。友人は高校の時からの付き合いでしたし、すでに2児の母でもあったので普通に信頼していました。(後から分かったことですが、彼女は某母乳推進団体に熱心でした。)(よくよく考えれば分かったことです。)(現在は彼女と一切の連絡を取ってません。)

 

おっぱいが出なくなっちゃう?!それは大変なことなのか?!分からない私は急に不安になってしまいます。産院では特に母乳のことなどは教えてもらってなかったので、近くで母乳相談している助産院を見つけ早速駆け込むのでした。

助産院では号泣しながら事情を説明し、母乳マッサージを受けました。そこの助産師さん達は皆さんとても良い方でとても助けてもらいました。ミルクと混合でも母乳は出ていることを確認してもらい、さらに「この感じならミルクなしで母乳だけでも大丈夫じゃないかな~」と言われました。

助産院には2.3か月頃から定期的に通っていました。毎回息子も一緒で、ちゃんと飲めているかの確認もしてもらってました。何回か通ったある日、その日担当していた助産師さんに「赤ちゃん可愛いねぇ。私、妊婦さんと赤ちゃんが大好きなんですよ」と言われました。その時、急にこみあげてくるものがあって、私は泣いてしまいました。毎日赤ちゃんのお世話を試行錯誤しながらしていること。それが辛くて仕方がないこと。授乳中は特に辛いこと。『赤ちゃんのお世話係』な感じで母親という実感がないこと。自分の子どもなのに可愛いと全く思えないこと。その時思っていたことを泣きながら話しました。保健師さんとは面談しているのかと聞かれ、保健師さんと上手くいってないこともお話ししました。

 

助産師さんは「そっか、それは辛かったね。よく話してくれましたね。」と言ってくれました。そこで子ども家庭支援センターのことを教えてもらいました。

そしてその助産師さんに、

「私ね、子ども3人いるんです。でもね、どの子も好きじゃないんです。大嫌い。」

と、言われました。正直びっくりしました。ものすごくストレートに話されたのです。言いにくそうにしてなくて、普通の世間話みたいに言われました。

そこで、助産師さんでも自分の子どもを好きにならない人もいるんだなって知ったのです。そして自分の子どもだからって好きにならなくてもいいんだって知りました。考えてみれば自分の親のことが嫌いなんだから、子どものことを嫌いでもおかしくないな?と思いました。

 

母親なんだから、子どものこと好きにならなきゃいけない。

可愛いと思わなきゃいけない。

そんな呪いにかかっていました。

 

それからは、「私はお世話係でいいや」と思いながら接することが出来るようになりました。周りがどんなにキラキラしていて、幸せそうに見えても気にしないように頑張りました。

でも本当はうらやましくて仕方ありませんでした。自分の子どものこと、可愛いって思いたかったです。大好きになりたかったです。

私が息子を可愛いと思えるようになったのは、3歳になる頃でした。今から1年ほど、ゆっくりと感情が動きました。息子の世話を一切しなくなり、施設に預けてしばらくするまでです。完全に会わない期間1か月半。その間に自分の気持ちが少しずつ変わっていくのを感じました。面会を月2回、重ねていくたびに変わっていきました。

施設に預けて9か月が経ちましたが、やっと恥ずかしくもなく「可愛い」と言えるようになりました。これから、もしかしたら成長するにつれて「嫌い」になることもあるかもしれません。その時はそれでいいかなって思っています。自分の気持ちに正直に生きていきたいです。

 

あの日、あの助産師さんに担当してもらえて良かった。心から思っています。




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