なむらの育児日記

うつ~産後うつ、そしてうつへ

命の恩人

こんにちは、なむら(@michipokomichi )です。

 

私には命の恩人と言ってもいいくらい感謝してる人がいます。自宅から徒歩5分以内の距離に住んでるYさんです。知り合ったきっかけは、0歳の頃の親子広場でやっていたベビーマッサージの教室でした。

息子が0歳の頃は自宅に2人きりになりたくなくて、よくベビーマッサージやスリング講習など色んな教室に行ける範囲で通ってました。Yさんに出会ったベビーマッサージはその日初めての参加でした。毎回20人ほどの参加者がいましたよ。

ベビーマッサージとは、オイルを使って赤ちゃんの身体に触れるという、『たっぷりふれあって楽しい時間を共有することがで出来るコミュニケーションのひとつ』です(HPよりお借りしました)。くまなく身体をさわるので、「あ、こんなところにブツブツが出来てる」など、通常の育児だと気が付かなかったかもしれない赤ちゃんの変化に気付けます。

そのベビーマッサージ教室の帰り、雨が降ってきたのに傘がなくて困ってた私に声をかけてくれたのがYさんでした。話してみると近所なのが分かり、Yさんの傘に入れてもらい一緒に帰ることになりました。それから親子広場で会う約束をしたり、帰りに一緒にランチをしたりするようになりました。Yさんは凄く気さくで優しい人でした。上に小学生のお子さんもいる先輩ママだったので、私もよく育児の相談をしていました。話をしてみると同い年だったのもあり、仲良くさせてもらってました。さらに同じ医療従事者というのも親近感が湧くポイントでもありました。(Yさんは看護師、私は眼科コメディカル)

 

それは息子が8か月頃のことでした。その日、いつも通り夫を見送った後です。10時頃でしょうか、急に体調を崩しました。吐き気から始まり、嘔吐が止まりませんでした。そのうちトイレに行くのが間に合わなくなり、リビングで吐くようになりました。変な声が出てくるので、息子は大喜びでした。段々息が荒くなり過呼吸になってきました。「これはやばい・・・」救急車を呼んだ方がいいだろうか?迷いました。そこで実母に電話してみることになりました。しかし出ません。そうなんだよなぁ、もっと頼ってと言う割に肝心な時に頼れないんだよなぁ。

#7119の救急相談センターにかけるという選択肢もありましたが、番号が何番か思い出せず、調べる気力もありませんでした。次にどうしようと考えて、Yさんに聞いてみようと思ったのです。看護師だし、いい方法を教えてくれるかもしれないと安直な考えでした。しかしYさんも電話には出ませんでした。そうこうしているうちに手足がしびれてきました。手がしびれるってやばいよな?ちょっとダメだ、とその時点で救急車を呼ぶことにしました。しびれる手でなんとか119を押し、電話がつながりました。しかし息子の存在があります。「まだ0歳の赤ちゃんがいるのですが一緒に連れて行ってもらえますか?」と聞くと「到着した救急隊に話してください」と言われました。とりあえず、救急車が来てくれることになりほっと一安心。するとYさんから電話がかかってきました。事情を説明すると「すぐ行くね」と言ってくれました。救急隊員の方からも電話がかかってきて、自宅の目印(止まってる車の車種や色)を教えてくれと聞かれ、あと玄関のカギを開けておいてくださいと言われました。しびれる身体を引きずってなんとかカギを開けました。その頃もう身体の半分はマヒして動かなくなってました。

ちょうど同じタイミングでYさんがやってきました。「ちょっと大丈夫~?」まず息子の保護をしてもらいました。「あれ?息子くんは元気だね、やだ吐いてるのは なむらさんなの?」Yさんは勘違いしてたと慌てていました。このくらいでもう記憶があいまいです。

救急車が到着するころには会話が難しくなってました。なぜか救急車の中で号泣する私。泣きながら謝っていたのを思い出します。それを冷静に対応する救急隊員さん。「泣いてもいいんだけどね、ちゃんとお話ししないと病院に連れていけないですよ?」さすがプロ慣れてらっしゃる。救急隊員さんとYさんとでやりとりがあり、息子はYさんが預かってくれることになりました。近くの病院に搬送されることも決まりました。

気が付いた時には病院に居て、「なむらさん、ご主人来ましたよー」と声をかけられました。 ベッドに居てもとにかく気持ち悪くて、吐き気が胸元をぐるぐるしてました。処置をしてもらい、午後には自宅に帰りました。しかし夕方から高熱が出てきました。「もうなんなの、むりなんだけど」と心の中で悪態をつきながら寝て過ごしました。

ちょっと落ち着いたころ実母から電話がかかってきました。「どうしたのー?今函館に居るからね、出れなかったのよ」と。たとえ実母にヘルプを出していたとしても、どうにもならなかったことが判明すると「もういいや」ってなりますよね。夫に息子をYさんの家に迎えに行ってもらい、もう一安心です。

 

一晩寝て過ごし、朝になるとだいぶ動けるようになりました。そして、この後です。なんとたった一晩私の看病と息子の世話をしていた夫が高熱を出します。「わたし、きのう救急車に乗ったんですけど・・・」そんなことを思いながら、今度は私が夫の看病です。

 

後日、Yさんにお礼をしに行きました。手土産は千疋屋のフルーツセットです。ほんともう感謝してもしきれないです。Yさんはまるで保育園?のようにメモに、何時間ごとに息子の体温測ってくれたり、食事はなにを食べたなど書いてくれていました。Yさんがいてくれて本当に良かったです。自分も同い年の子どもがいるのにうちの息子を預かってくれて・・・大変だったろうに、本当に感謝です。いつか恩返しがしたいです。フルーツセットなんかじゃ足りないです。

それから会うたびに「体調はどう?」と聞いてくれます。優しい・・・。でも私は、現状をYさんに打ち明けれないでいます。それが、心苦しいです。

 


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