なむらの育児日記

うつ~産後うつ、そしてうつへ

乳児院・児童養護施設の利用に迷っているあなたへ

こんにちは、なむら(@michipokomichi)です。

最近ツイッターのリプやDMで「乳児院に入れたいけど・・・」というお話をよく聞くようになりました。フォロワーさんも産後うつで悩まれてる方が増えてきました。

 

迷っているということはすでにその選択肢が出ているということです。その状況はとてもつらいことでしょう。気持ちはとてもわかります。大切なことは何か、冷静に考えてみてください。健康に、無事に、家族みんなが暮らしていけることです。それは今すぐの話ではなく、将来の話でもいいです。 今はとてもしんどい中にいるでしょう。子どもを預けるなんて、と思ってしまうでしょう。家族の反対にもあってるかもしれません。でも大切なのは何かよくよく考えてください。5年後、10年後、家族みんなで笑って過ごせたらいいと思いませんか? あなたが心身共に健康になるには子どもと離れることがとても重要になってきます。なんの気兼ねもなく、心配もせず、不安もなく、過ごせることが重要です。乳児院や施設は安全です。プロがいます。しかもたくさんプロがいます。安心してください。預けた時間は無駄にはなりません。

 

家族の反対にあっている人は説得をしなければなりませんね。利用には子どもの両親の承諾が必要です。私も、夫と3ヶ月くらいは話し合いました。夫婦だけで話し合うのではなく、第3者を交えるのが有効だと思います。一番いいのは児童相談所です。児童相談所というと、「虐待された子どもを保護する」というイメージが強くて敬遠されがちですが、子どものプロです。プロ中のプロです。もしまだ児童相談所に助けを求めていないのなら、是非相談することをお勧めします。

そうはいっても最初の電話は緊張しますよね。なかなか手が伸びませんよね。私が最初にSOSを出したのは市の子ども家庭支援センターでした。母子手帳をもらった時に一緒にもらった冊子に書いてあったのを覚えていたのです。「子育てに悩んだら電話してください」の一言。記憶を頼りに冊子を探しました。捨ててないからどこかにあるはずです。見つけたときは「これか・・・」と思ったものです。

産後半年くらいだったでしょうか。これ以上頑張ってたら子どもに手を出してしまう、そんな危機感からでした。しかも電話してもなにを話していいか分かりません。電話するのも迷って、悩んで、冊子を見つけてから何日もかかりました。それでも私は電話をしました。最初に出てくれたのは窓口の女性でしょうか、私は「すみません、私、赤ちゃんがいるのですが、なんて言っていいか分からないんですが、すごくつらくて、どうしていいか分からなくて・・・」そんなようなことを話したと思います。気が付いたら号泣していました。窓口の女性は落ち着いた様子で「お母さん、少し待てますか?担当に変わりますのでこのまま電話で待ってくれますか?」と言いました。

その1本の電話が運命の電話でした。

そこから児童相談所に線が繋がりました。

 

私はミチを児童養護施設に入れたことを後悔してません。もちろん最初は後悔しました。自分は母親失格だと毎日責めました。周りの知り合いや身内にも誰一人言えませんでした。休みの日に家族連れを見るのがとても辛かったです。

預けることになって、私の中は空っぽでした。なんにもしなくていいってこういうことなんだって実感しました。子どもが家にいないということ、不思議な感じでした。当時はパートをしていたので、働いている最中は気が紛れて良かったです。帰宅すると静かな家の中で一人、色んなことを考えていました。

 

乳児院や児童養護施設に入ることは不幸ではありません。そして一生会えなくなるわけではないのです。ちゃんと、会えます。最初は短い時間かもしれません。でもそうやって親子関係を一から作っていくのです。普通ではないかもしれません。でもこれが私たち親子の家族の作り方なのです。

 普通に家族関係を作ることが出来ない。まず、これを認めましょう。(普通の定義も難しいですけどね)自分たちの、自分たちなりの家族関係が作れたらいいと思いませんか?私たちは特別です。誰かと同じじゃなくてもいいのです。自分たちだけの家族です。それを作っていったらいいのではないでしょうか。

 

乳児院や施設を利用することで、まず、土台をしっかりつくるのです。土台とはもちろん、あなたです。条件を整えるのです。それから子どもを迎える。こういう表現なら悪くないと思いませんか?もちろん乳児院や施設にも定員がありますから、すぐには利用できないかもしれません。待っている間は辛いです。自宅から遠く離れた施設に入ることになるかもしれません。(我が家は隣の市でした)でもその間にも児童相談所は、そばで味方になってくれます。

 

まずは電話。とっても勇気のいることです。SOSを出しましょう。助けてくれる人が必ずいます。乳児院や施設に入らなくても済む方法を教えてくれるかもしれません。ひとりで苦しんでないで、助けを求めましょう。子育ては社会みんなでするものです。(私がよく言われる言葉)

 

※決して「子どもを施設に入れちゃおうぜ!」と言っているわけではありません。こういう選択肢もあるよ、という考えです。つらくて、しんどくて、悩んでる方のいい方向に背中を押せたら、と思っています。

 

 


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